草木染めでミョウバンを使う理由は? ミョウバン媒染剤の作り方を知りたい。ミョウバンの代用品は?
この様な草木染めのミョウバンおよび媒染剤に関する疑問にお答えします。
この記事の内容
- 草木染めでミョウバンを使う理由
- 草木染めに使うミョウバン媒染剤の作り方
- 草木染めで媒染に使うミョウバンの代用品2つ
この記事では草木染め歴20年で草木染め教室を開いている先生から教えてもらったことをお伝えしています。
また私自身も毎月草木染めでシャツを染めほぼ毎日着るほど草木染めファン。この記事がこれから草木染めを始める方のお役に立つと幸いです。
目次
草木染めでミョウバンを使う理由
ミョウバンは草木染めの中の媒染作業で使います。媒染の役割やミョウバンの特徴は以下の通り。
- 媒染とは色素と繊維を結びつける作業
- ミョウバンはアルミ媒染。少し明るい色に発色
媒染とは色素と繊維を結びつける作業
ミョウバンを使う理由を知る前に媒染の基礎知識をご紹介します。
草木染めでは媒染という作業をします。媒染とは草木で煮出した色素と染める物の繊維を結びつけることをいいます。
色素と繊維を結びつけることで染めた物の色落ちを抑えたり、発色させることができます。
ミョウバンはアルミ媒染。少し明るい色に発色
媒染は媒染剤(媒染液)という溶液に染める物を浸しておこないます。
媒染剤(媒染液)の原料となるものはアルミ・鉄・銅が一般的で、この内アルミを使った媒染をアルミ媒染と呼びます。
そして、アルミ媒染の原料の1つがこの記事のテーマであるミョウバンです。
ミョウバンを使ったアルミ媒染の特徴は媒染前の色(草木を煮出した色素で染めたままの色)から少し明るい色に発色する点です。
草木染めに使うミョウバン媒染剤の作り方
- ミョウバンを入手する
- 40~50度のお湯を適量作る
- お湯にミョウバンを溶かすだけ!
ミョウバンを入手する
食品添加物として市販されているミョウバンが手に入りやすいのでおすすめです。
白くて軽い粒状の薬品で「ミョウバンの粉」とか「焼きミョウバン」と記載があるものを買いましょう。
40~50度のお湯を適量作る
冷たい水だと溶けにくいので40~50度のお湯を作りましょう。
目安は媒染する物の30倍の量の水です(100gの布を染める場合は3Lほどのお湯)。
お湯にミョウバンを溶かすだけ!
先程作ったお湯にミョウバンを入れて溶かします。
ミョウバンの量は1Lのお湯に対して2gを目安にします。
ミョウバン媒染剤の使い方について詳しくは以下の記事をご覧ください。
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草木染めで媒染に使うミョウバンの代用品を2つ
- 鉄媒染と銅媒染が一般的
- 鉄と銅の媒染剤の作り方
鉄媒染と銅媒染が一般的
草木染めの媒染剤の原料にはミョウバンのほかに鉄や銅を使うのが一般的です。
鉄媒染は暗い色、銅媒染は青や茶、緑色に染まる事が多いです。
鉄と銅の媒染剤の作り方
鉄の媒染剤は鉄を 銅の媒染剤は銅を 酢に3~7日ほど漬けたあと、液をコーヒーフィルターなどでこして作ることができます。
鉄媒染剤と銅媒染剤を自宅で簡単に作る方法の詳細は以下の記事をご覧ください。
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