草木染め

草木染めでミョウバンを使う理由、媒染剤の作り方、代用品まとめ

2020年10月15日

草木染めでミョウバンを使う理由は? ミョウバン媒染液の作り方を知りたい。ミョウバンの代用品は?

今回は、草木染めのミョウバン(媒染剤・液)に関する疑問にお答えします。

この記事は次の人におすすめ!

  • 草木染めでミョウバンを使う理由が知りたい人
  • 草木染めの媒染にミョウバンを使いたい人
  • 草木染めでミョウバンの代用品を探してる人

この記事では草木染め歴20年で草木染め教室を開いている先生から教えてもらったことをお伝えしています。

また私自身も毎月草木染めでシャツを染めほぼ毎日着るほど草木染めファン。この記事がこれから草木染めを始める方のお役に立つと幸いです。

それでは、どうぞ!

草木染めでミョウバンを使う理由

ミョウバンで作ったアルミ媒染液で媒染する様子

ミョウバンは草木染め工程の媒染作業で使います。媒染の役割やミョウバンの特徴は以下の通り。

  • 媒染とは色素と繊維を結びつける作業
  • ミョウバンはアルミ媒染。少し明るい色に発色

媒染とは色素と繊維を結びつける作業

ミョウバンを使う理由を知る前に媒染の基礎知識を紹介します。

草木染めでは媒染という作業をします。溶液である媒染液(媒染剤)に染める物を浸しておこなう工程です。

媒染することで草木で煮出した染液の色素と染める物の繊維を結びつけることができます。

色素と繊維を結びつけることで染めた物の色落ちを抑えたり発色させることができます。

媒染についてさらに詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。

ミョウバンはアルミ媒染。少し明るい色に発色

媒染剤(媒染液)の原料はアルミ・鉄・銅が一般的で、この内アルミを使った媒染をアルミ媒染と呼びます。

そして、アルミ媒染の原料の1つがミョウバン(硫酸アンモニウムアルミニウム)です。

アルミ媒染の特徴は媒染前(草木を煮出した色素で染めた色)と比べ明るい色に発色する点です。

草木染めに使うミョウバン(アルミ)媒染液の作り方

アルミ媒染液、銅媒染液、鉄媒染液

ミョウバン(アルミ)媒染液の作り方はとても簡単です。

  • ミョウバンを入手する
  • 40~50度のお湯を適量作る
  • お湯にミョウバンを溶かすだけ!

ミョウバンを入手する

食品添加物として市販されているミョウバンが手に入りやすいのでおすすめです。

白くて軽い粒状の薬品で「ミョウバンの粉」とか「焼きミョウバン」と記載があるものを買いましょう。

40~50度のお湯を適量作る

冷たい水だと溶けにくいので40~50度のお湯を作りましょう。

目安は媒染する物の30倍の量の水です(100gの布を染める場合は3Lほどのお湯)。

お湯にミョウバンを溶かす

先程作ったお湯にミョウバンを入れて溶かします。

ミョウバンの量は1Lのお湯に対して2gを目安にします。

ミョウバン媒染剤の使い方について詳しくは以下の記事をご覧ください。

草木染めで媒染に使うミョウバンの代用品を2つ

市販のアルミと銅と鉄媒染液

ミョウバン(アルミ)媒染液の代用品を2つ紹介します。

  • 鉄媒染と銅媒染が一般的
  • 鉄と銅の媒染剤の作り方

鉄媒染と銅媒染が一般的

草木染めの媒染剤にはミョウバンのほかに鉄や銅を使うのが一般的です。鉄媒染は暗い色、銅媒染は青や茶、緑色に染まる事が多いです。

ともにネット通販で買えるほか、自作することもできるので以下の作り方で紹介します。

鉄媒染液と銅媒染液の作り方

鉄媒染液も銅媒染液もともに、酢に3~7日ほど漬けたあとコーヒーフィルターなどでこして作ることができます。

鉄・銅媒染剤から媒染液を作る方法は以下の記事をご覧ください。

以上が草木染めでミョウバンを使う理由、媒染液の作り方、代用品の紹介です。

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