草木染めで大事な役割をはたす媒染剤の作り方を知りたい。
この記事ではそんな疑問にお答えします。
媒染剤を自分で作るメリットとデメリットは以下の通り。
メリット :お金がかからない
デメリット:媒染剤の濃度が変わる、時間がかかる
専門店で媒染剤を買うと1,000円/100gほど、自分で作ると100~300円しかもお金がかかるのは最初だけととにかく安いです。
ただし、鉄媒染と銅媒染を自分で作るには使用するまでに時間がかかりますし媒染剤の濃度が変わるので染め上がりに差が出るという弱点もあります。
この2点を草木染めの楽しみの1つに捉えることができる方はこの記事を参考に媒染剤を作ってみてください。
時間がない方や媒染剤の濃度が変わると困る方は、以下にネットで買える媒染剤のリンクを参考までに記載します。
前置きが長くなってしまいましたが、ここから自宅で簡単にできる鉄媒染剤と銅媒染剤を作る方法を紹介します。
この記事の概要
- 鉄媒染剤の作り方
- 銅媒染剤の作り方
- 保管方法と使用期限
目次
鉄媒染剤の作り方
鉄媒染剤作りに使う材料と道具
鉄媒染剤を作るのに使う材料と道具は以下の通りです。
錆びた釘や鉄くずは一般的にご家庭にないと思いますので錆びた釘の作り方も紹介します。
- 錆びた釘もしくは鉄くず
- 酢
- 水
- 蓋付き広口ガラス瓶
- 保存用ガラス瓶
- 空ペットボトル
- コーヒーフィルター
- 雪平鍋
鉄媒染剤を作る手順
材料と道具がそろったら鉄媒染剤を作りをはじめましょう。
錆びた釘や鉄くずがない方のために錆びた釘の作り方を紹介します。
ホームセンターや100円均一でコーティングされていない鉄100%の釘を購入し以下の手順で錆びた釘を作りましょう。
- 釘を酢に一晩漬ける
- 酢を捨てて釘を日向に置く
- 翌日には錆びた釘が完成
写真は準備中です。
①錆びた釘または鉄くずと酢と水を2:1の割合で鍋に入れる
②鍋の水分が半分くらいになるまで鍋で煮込む
③煮込んだ鍋が冷めたら鉄を取り除く
④布やコーヒーフィルターで鍋の液をこして完成
鉄媒染剤の保管方法
鉄媒染剤の保管場所は幼児の手の届かない直射日光を避けた涼しい場所が適しています。
鉄媒染剤の使用期限
鉄媒染剤を使い切る期間は、1~2ヶ月、半年、半永久といった感じで草木染めの専門書やウェブサイトにより異なります。
私は先生から半永久的に使えると聞いています。鉄媒染剤が少なくなったら2:1の酢と水を足して再利用しています。
鉄媒染剤の色が薄くなったり、繊維が染まらなくなったら錆びた釘や鉄くずを用意してもう一度作り直します。
銅媒染剤の作り方

次に銅媒染剤の作り方を紹介します。
銅媒染剤作りに使う材料と道具


銅媒染剤を作るのに使う道具は以下の通りです。
- 銅線
- 酢
- 水
- 蓋付き広口ガラス瓶
- 保存用ガラス瓶
- 空ペットボトル
- コーヒーフィルター
銅媒染剤を作る手順
①銅線を瓶に入れ酢と水を1:1の割合で銅線の2/3が浸かる量入れる
※銅線が空気に触れる状態が大事
②銅線に緑青がつくのを待つ(1~2日ほど)
③緑青がついたら瓶を振って混ぜる(1週間ほど繰り返す)
④布やコーヒーフィルターで瓶の液をこして完成
銅媒染剤の保管方法
銅媒染剤の保管場所は幼児の手の届かない直射日光を避けた涼しい場所が適しています。
銅媒染剤の使用期限
銅媒染剤を使い切る期間は、1~2ヶ月、半年、半永久といった感じで草木染めの専門書やウェブサイトにより異なります。
私は先生から半永久的に使えると聞いています。銅媒染剤が少なくなったら1:1の酢と水を足して使っています。
銅媒染剤の色が薄くなったり、繊維が染まらなくなったら銅線を用意してもう一度作り直します。