淡路島マンモスでは、冬(2〜3月)にJapan Bushcraft Schoolさん(以下、JBS)のブッシュクラフト講座が開催されます。今回はブッシュクラフトに興味があり受講を検討している方に向けて、淡路島で開催されたJBS認定ブッシュクラフトアドバイザー講習の様子をお伝えします。
JBS認定ブッシュクラフトアドバイザー講習は、淡路島以外でも定期的に開催されています。淡路島以外の会場をお探しの方はJBSのホームページをご覧ください。
Japan Bushcraft Schoolの講習開催スケジュール
ブッシュクラフトアドバイザー講習の概要
ブッシュクラフトとは?
「ブッシュクラフト」とは、ブッシュ(森での)+クラフト(技能)という意味で、主に欧米では「趣味として楽しむアウトドアサバイバル術」として使われています。キャンプとの違いは、最低限の道具しか使わず、技能でカバーする点です。道具がない分、技能を駆使することがブッシュクラフトの醍醐味であり楽しさでもあります。
ブッシュクラフトアドバイザーとは?
ブッシュクラフトアドバイザー講習は、初めて当スクールに参加する方向けの講習です。参加者はシェルターを作り、焚き火をして調理などを体験します。また、ナイフの使い方、ロープワーク、火の扱い方などの技術も学びます。二日間のコースを通じて、ブッシュクラフトの「遊び方」を体験し、その楽しさを他の人にも伝えられるようになります。
ブッシュクラフトアドバイザー講習の内容
この講習では、生き延びる術(サバイバル術)の基礎知識を学びます。具体的には、ナイフの基礎知識と使い方、必要なロープワーク、タープシェルターの作り方、体温の保持方法、飲み水の確保、焚き火の仕方、焚き火調理法、ベッド作りなどです。二日間の講習内容は講義が3割、実技・実習が7割となっています。
カリキュラムと宿泊
講習はコテージや常設テント泊で行われ、講義と実技をしっかりと学ぶことができます。プロの現場で採用されている知識と技術を基にしたカリキュラムが組まれています。講習修了後には「ブッシュクラフトアドバイザー」の修了証が発行され、さらにインストラクター講習の受講も可能です。
ブッシュクラフトアドバイザー講習の詳細(Japan Bushcraft School紹介ページ)
以上が講習の概要です。
淡路島でのお問い合わせでよく「タイムスケジュールはありますか?」とご質問をいただきますが、天候により野外と屋内のプログラムを入れ替えることがあるため、公開されていません。
また、「はじめてアウトドア活動をするので不安です」という質問もよくいただきます。本プログラムは、全くアウトドア活動をしたことがない方でも楽しめるように構成されているのでご安心ください!
実際に淡路島ではオートキャンプをしたことがない方や初心者の方も男女問わず多く参加されています。
それでは、淡路島マンモスで開催されている講習の様子を紹介します。講習の流れは天候により変わることがありますのでご了承ください。
ブッシュクラフトアドバイザー講習1日目の様子
当日の集合時間はお昼過ぎです。昼食を済ませてからお越しいただく方やお弁当を持参して会場で昼食を取る方がいます。
淡路島マンモスに到着したら駐車場に車を停めて屋内会場へお越しいただきます。
自家用車でお越しの方の内、キャンプ泊の方は駐車場横のキャンプサイトにテントを設営してから会場へお越しください。室内泊の方は直接会場へお越しください。
送迎をご希望された方も淡路島マンモスへ到着後、自家用車でお越しの方と同様に会場へお越しください。
屋内のメイン会場では、講習開始まで昼食を取ったりナイフやロープ、テキストなどの物品販売を行っていました。
オリエンテーション~プログラム開始!
時間になったらオリエンテーションがはじまります。スケジュールの概要、準備するもの、注意事項などが案内されプログラムスタートです。
この日は屋内のロープワークからはじまりました。
屋内から野外へ移動!夕方まで森や湖畔で活動
野外では自然の中での過ごし方やナイフやノコギリ、シェルターの使い方を体験します。
参加者さんの進み具合に合わせてゆっくりプログラムは進みます。中には手慣れた方もいらっしゃいますが、あせらずゆっくり進めましょう。
心地よい風や鳥のさえずり、木々の香りを感じながらリラックスして作業するのはとても気持ちがいいですよ!
この日は天気がよかったので夕方まで森や湖畔で野外活動が行われました。
メイン会場に戻って座学と夕食
メイン会場に戻ると、休憩をはさんでこの日最後のプログラム座学が始まりました。
※休憩はプログラムの合間にたくさん取られます。
座学はグループに分かれて考えたり話し合ったりしながら進みます。この頃には顔と名前も一致し、みなさん和気あいあいと楽しい様子が伺えました。
座学が終われば1日目のプログラムが終了です。
18時頃からは、そのまま会場で夕食が始まります。掲載した写真は朝食ですが各自持参のお皿にお米とカレー、副菜が盛られます。
お風呂と懇親会(希望者のみ)
夕食後は、自由時間です。
多くの方は、お風呂に入りゆっくりお過ごしいただきます。室内泊の方は、施設のお風呂をご利用いただけます。キャンプ泊の方は施設のお風呂(有料)か車で15分ほどの場所にある温泉施設をご利用ください。
入浴後は、希望者のみ20時頃から開催される懇親会へご参加いただきます。
翌朝は7時頃から朝食がはじまります。野外活動で疲れた方や懇親会が苦手な方は、テントやお部屋に戻っておくつろぎください!
懇親会へ参加される方は、翌日もプログラムがありますのでほどほどのお酒やソフトドリンク、おつまみなどをご持参ください。なお、施設の受付にてアルコールやソフトドリンクの販売もあります。
ブッシュクラフトアドバイザー講習2日目の様子
2日目は、7時に朝食をお出しします。この日は朝食後に道具の準備をして野外でプログラムが開始されました。
1日目の野外講習の続き
この日は午前中のプログラムで焚き火体験が行われました。薪集めから、着火、水の煮沸消毒まで楽しそうに体験されている様子がうかがえました。
JBSの講習では、女性のインストラクターがいるので女性参加者も安心! 右の写真は女性参加者を女性インストラクターがサポートしている様子です。
淡路島で開催される講習では、毎回5名以上の女性参加者がいらっしゃいます。
焚き火で昼食&コーヒー
焚き火の実演が終わった後は、各自のシェルターに戻り焚き火体験をします。合間に昼食が用意されるので各自タイミングを見計らって昼食をとります。
写真は、昼食後にお湯を沸かしコーヒーを入れている様子です。この日は3月でまだ肌寒く、焚き火で暖を取りながらゆっくり午後の時間を過ごしていました。
なお、コーヒーが苦手ない人がいる場合は野草を使ったお茶づくりも即席で実演されるのでご安心ください。
修了証の授与式
焚き火を終えると修了証の授与式です。各自に修了証が手渡しされていました。
以上が淡路島で開催されたJBSブッシュクラフトアドバイザー講習の様子です。
いかがでしたか?
ここまでご覧いただいた方は受講するか悩まれている方が多いと思います。プログラムの様子を見て参加しよう思った方は、現在開催されている講習を以下のリンクからご確認ください。
Japan Bushcraft Schoolの講習開催スケジュール
もう少し魅力を知りたい! という方に向けて2017年に本講習を受講した私の個人的な感想をご紹介します。
よろしければ、参考までにご覧ください。
講習を受講するメリット・デメリット
※JBS(Japan Bushcraft School)さん公式のものではありません。その点、ご了承ください。
メリット1:似た考えや興味を持つ仲間に出会える
1つ目は、同じことを楽しめる仲間に出会える場であることです。
例えば、写真はJBSを通じて知り合った仲間と野営をした時のものです。焚き火を囲んでお酒を飲み交わし、他愛もない話をすることができる仲間がいることは、人生を豊かにしてくれる気がします。
この日は気がつくと、誰が一番うまくマシュマロを焼けるか競っていました。
こういうふざけた話だけではなく、一緒に地域活動をしたり、ビジネスを始めたりする仲間ができるかもしれません。
メリット2:書籍では感じ取れないライブ感
2つ目は、本を読んでいるだけでは感じ取れない気づきを得ることができる点です。
ブッシュクラフトに関する本を読んで実践するのが、最も一般的なブッシュクラフトの始め方だと思います。しかし、自分だけでは気付けないことを講師や参加者とシェアできるのは、とても魅力的なことだと個人的に感じています。
もちろん、一人で始めることもとても貴重ですので、講習への参加は必須ではないこともお伝えしておきます!
メリット3:人に伝えるヒントがつかめる
淡路島では過去に4~5回講習が開催されました。参加目的を聞いてみると、肌感覚では半分くらいの方が何かしらの活動に活かすために参加されているように思います。
例えば、子ども会や森のようちえん、NPO団体、教員、キャンプ場、地域おこし協力隊などです。
私自身もこの目的で講習に参加しました。今では8割趣味ですが…
なお、JBSのアドバイザー講習受講後に受講できるインストラクター講習では、人に伝える方法を詳しく学べるので、そちらの受講もオススメです。
メリットばかりお伝えしてもアレですので、デメリットも3つご紹介します。
デメリット1:講習料金が約40,000円と高い
受講料に悩まれている方もいるかもしれません。1泊2日で約40,000円は、淡路島の高級旅館に泊まる金額と同じくらいです。
自宅より数段フカフカの布団に温泉、淡路島でしか食せない豪華な料理が待っています。
私ならブッシュクラフトアドバイザー講習を選びますが、みなさんはどうでしょうか? 心が揺らいだ方は、まだ機が熟していないかもしれません。おそらく本講座は長く続けられるので、タイミングを待ちましょう!
一回ぽっきり40,000円さえ払えば、一生遊べる技術が…
というのは冗談で、無理をしない方がいいです。後ほど、参考書籍も紹介するので、本を持ってキャンプ場へ行きましょう!!
デメリット2:講習の会場が自宅から遠い
私は兵庫県から茨城県へ行き受講しましたが、今では全国で開催されるようになりました。
北は北海道、南は福岡と周辺の県で開催されています。詳しくは、講習の開催スケジュールをご覧ください。開催場所の住所を確認できます。
Japan Bushcraft Schoolの講習開催スケジュール
それでも遠い! という方は、確かではありませんが参加者を集めて出張を依頼する方法もあると思います。周りに参加希望者がたくさんいる場合はJBSに直接問い合わせてみるといいでしょう。
デメリット3:他の参加者は上級者ばかりに思えて不安
デメリットではありませんが、お問い合わせを受けていると多くの方が不安に思っているように思います。
本プログラムは、はじめてブッシュクラフトをする方向けの講習です! 淡路島ではキャンプをしたことがない人も参加しています。
とはいえ、仙人のような方も参加されていた時期があるようです。特にJBSのスタート期は、鹿の毛皮に座り、長いあごひげを貯えた方もいらっしゃったようです。
しかし、今はキャンプブームもあり老若男女いろいろな方が参加されているのでご安心ください。
以上が私が感じるブッシュクラフトアドバイザー講習を受講するメリットとデメリットです。
続いて、受講後の楽しみ方も紹介します。
講習を受講した後のブッシュクラフトの楽しみ方
講習で仲良くなり、次回はキャンプ場で野営しましょう! という風に受講後もブッシュクラフトを楽しんでいる方が多いように思います。キャンプ場が待ち合わせ場所になるなんて、素敵ですよね!
一人で楽しみたい人は、キャンプ場や親族の持っている山で遊んでいる方もいるようです。
もし講習受講後に遊ぶ場所がないという方で、淡路島が比較的近い方は野営会をやってますのでお声がけください。
不定期ではありますが、大阪や神戸、淡路島にお住まいの方と日程調整をして森で遊んでいます。
JBSさんのホームページでも全国のインストラクター主催イベントが紹介されているのでチェックするのをオススメします。
ブッシュクラフトアドバイザー講習の申し込み
ここまで、JBSブッシュクラフトアドバイザー講習の概要、淡路島で開催されたプログラムの様子、受講するメリット・デメリット、受講後の楽しみ方を紹介してきました。
受講するか悩んでいた方の参考になっていたら幸いです。よし、受講しよう! と思った方は以下のリンクから現在募集中の講習を確認できますのでぜひご覧ください。
Japan Bushcraft Schoolの講習開催スケジュール
本を片手に独学でブッシュクラフトをはじめる方にオススメの書籍
最後に本を片手にブッシュクラフトを始めたい! という方に向けて参考になる書籍を紹介します。ブッシュクラフトに関する書籍は複数でています。どれも魅力的な本ですが、今回はJBS認定ブッシュクラフトアドバイザー講習の紹介をしたのでオフィシャルテキストブックになっている本と個人的にオススメしたいJBS校長の本を紹介して終わりにします。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ブッシュクラフト-大人の野遊びマニュアル: サバイバル技術で楽しむ新しいキャンプスタイル
まずは、JBSさんの公式テキストブック「ブッシュクラフト-大人の野遊びマニュアル: サバイバル技術で楽しむ新しいキャンプスタイル」です。
私は、この表紙の「大人の野遊び」というキーワードに惹かれてこの本を手に取りました。内容はAmazonレビューを見ていただいた方が参考になると思います。
私はKindle版を持っていますが、紙での購入がオススメです。フィールドで読み物としても楽しめます。
ブッシュクラフト-大人の野遊びマニュアル: サバイバル技術で楽しむ新しいキャンプスタイル
ワイルド・クエスト-ネイティブアメリカンのフルサバイバル術: 原始の感覚を取り戻す知覚と精神のトレーニング
続いて、「ワイルド・クエスト-ネイティブアメリカンのフルサバイバル術: 原始の感覚を取り戻す知覚と精神のトレーニング」です。
こちらは、道具を使わないフルサバイバルをテーマにした本です。自然のエネルギーを見方につける重要性と方法がさまざまな切り口から紹介されています。
人によってはブッシュクラフト-大人の野遊びマニュアルよりワイルド・クエストの方が興味ある方がいるかもしれません。本屋かAmazonで目次や中身をみて好きな方から読んでみるのをオススメします。
ワイルド・クエスト-ネイティブアメリカンのフルサバイバル術: 原始の感覚を取り戻す知覚と精神のトレーニング
焚き火入門 (COSMIC MOOK)
最後に「焚き火入門」です。焚き火を中心にロープやナイフ、料理まで焚き火に関連する内容が盛り込まれた本です。写真もたくさんあり、焚き火がしたいんだ! という方にとてもオススメの本です。
この手の本は売り切れると入手不可能になることがあるので気になる方は早めの購入を!