草木染めで使う媒染剤の役割(働き)は? 媒染剤にはどんな種類があるの? 媒染剤から媒染液を作る方法は?
この記事では草木染めで使う媒染剤をまとめて紹介します。
時間がなく急いでいる方や媒染剤から媒染液を作る方法を見て大変と感じた方のため、ネットで買える媒染液も記事最後で紹介します。
この記事は次の人におすすめ!
- 草木染めで使う媒染剤の働きと種類を知りたい人
- 自宅で簡単に媒染剤から媒染液を作りたい人
- 忙しいからネット通販で買える媒染液を知りたい人
それでは、どうぞ!
目次
草木染めで使う媒染剤の役割(働き)と種類まとめ
草木染めで使う媒染剤の役割(働き)と種類をまとめると以下の通りです。
- 媒染剤は生地と染料をくっつける薬剤
- 媒染剤の主な種類は鉄・アルミニウム・銅
媒染剤は生地と染料をくっつける薬剤
草木染めで使う媒染剤の働きを一言でまとめると、生地と染料をくっつけるです。
更に詳しく知りたい方は下記もご覧ください。
媒染剤は液体に溶ける性質の染料(分子)を繊維の中で溶けなくする働きをします。この働きににより水で洗っても色落ちすることが少なくなります。
媒染剤の主成分は鉄・アルミニウム・銅などの金属イオン。染料の色素とこれらの金属が結合する(錯体:さいたい)ことで繊維の中で溶けなくします。
染工程では生地の繊維につけた色素と鉄・アルミニウム・銅などの金属イオンを含む媒染剤を合わせることで生地の繊維と植物の色素がくっつき発色します。
媒染剤の主な種類は鉄・アルミニウム・銅
媒染剤の主な種類は、鉄・アルミニウム・銅の3種類です。
媒染剤の種類により発色がことなり、感覚的ではありますが重い金属ほど暗い色になりやすい傾向があります。
重い順番: 銅>鉄>アルミニウム
以下で鉄、アルミニウム、銅の媒染剤をご自身で作る方法を案内します。
自宅で簡単に媒染剤から媒染液を作る方法
以下に媒染剤から媒染液を自作する方法の概要を紹介します。
各媒染液の作り方の詳細は長くなるので専用記事からご覧ください。
「鉄」媒染剤から媒染液を作る方法
材料は錆びた鉄、食酢、布(またはコーヒーフィルター)、水です。
- 錆びた鉄、水、酢を1:1:1の割合で鍋に入れる
- 鍋の水分が半分くらいになるまで鍋で煮込む
- 煮込んだ鍋が冷めたら鉄を取り除く
- 布やコーヒーフィルターで鍋の液をこして完成
錆びた鉄(釘)の作り方から鉄媒染液の作り方、保管方法、使用期限については以下の記事をご覧ください。
「銅」媒染剤から媒染液を作る方法
材料は瓶、銅、食酢、布(またはコーヒーフィルター)、水です。
- 銅を瓶にいれ、1:1の水と酢を銅の2/3まで入れる
※銅が空気に触れる状態が大事 - 銅に緑青がつくのを待つ(1~2日ほど)
- 緑青がついたら瓶を振って混ぜる(1週間ほど繰り返す)
- 布やコーヒーフィルターで瓶の液をこして完成
銅はホームセンターや100円均一で売っている銅線を購入すればOKです。
銅媒染液の作り方、保管方法、使用期限についは以下の記事をご覧ください。
「アルミニウム(ミョウバン)」媒染剤の作り方
ミョウバンは硫酸カリウムアルミニウムという名の通り、アルミニウムが含まれています。 草木染めでアルミニウム媒染をする際はミョウバンを使うことが多いです。
材料はミョウバン瓶、鍋、水です。
- 鍋に水を入れ40~50°のお湯を作る
※水の量は被染物の重さによる - 作ったお湯1Lに対して2gほどのミョウバンを溶かす
アルミニウム媒染液の作り方の詳細は以下の記事をご覧ください。
ネット通販で買える媒染剤の紹介
急いでいる方やここまで記事を読んで、媒染剤から媒染液を作るのが大変と感じた方はネット通販で購入しましょう。
参考までにどんな媒染剤が買えるかリンクを張っておきますので気になる方はご覧ください。
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