草木染め

【自作】草木染めで使う鉄媒染液と銅媒染液の作り方

2020年11月18日

鉄媒染液・銅媒染液の作り方をお探しではありませんか?

この記事では、鉄媒染と銅媒染の基本的な情報から自宅で簡単に鉄・銅媒染液を作る方法を紹介します。

この記事は次の人におすすめ!

  • 鉄媒染と銅媒染について知りたい人
  • 鉄媒染液と銅媒染液を家で自作したい人
  • 鉄媒染液と銅媒染液が今すぐ欲しい人

この記事を読むことで鉄・銅媒染のポイントと鉄・銅媒染液の作り方、自作と市販品の媒染液の違いなど媒染に関する知識を深めることができます。

それでは、どうぞ!

鉄媒染と銅媒染とは?

鉄媒染と銅媒染

鉄媒染と銅媒染は、草木染めにおいて色の発色や定着を助ける工程の一種です。

この記事では鉄・銅媒染工程で必要になる鉄媒染液と銅媒染液の作り方を紹介します。概要をお伝えすると鉄媒染液は酢と水の混合液で鉄釘を煮詰めることで作られ、銅媒染液は酢と水に銅線を浸して一週間ほど置く方法で作ります。

媒染液を使い分けることで同じ染料でも異なる色合いや発色を楽しめるのが魅力です。

そもそも媒染ってなに? という方は媒染について以下の記事で詳しく紹介していますのでご覧ください。

市販の媒染液

また、鉄媒染液と銅媒染液は市販品を購入することもできます。

市販品の媒染液を使うメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット :媒染液の濃度が安定する、色変化を予想しやすい、すぐ使える
デメリット:コストが10倍ほどかかる(と言っても1,000円ほど)

専門店で媒染液を買うと1,000円/100gほど、自分で作ると材料費は100円〜で使い切れないほど作ることができます。

時間があり、一期一会の色との出会いを楽しみたい人は鉄・銅媒染液を自作するのがオススメです。

ちょっと試しに草木染めしたい!という方は市販品の購入が手軽でオススメです。

参考までに市販の媒染液の通販リンクを以下に記載します。

【Amazon】鉄媒染液 100g

前置きが長くなってしまいましたが、ここから自宅で簡単にできる鉄媒染液と銅媒染液の作り方を紹介します。

鉄媒染液の作り方

鉄媒染液の作り方

鉄媒染液の作り方では、以下の4つを紹介します。

  • 鉄媒染液を作るのに必要な材料と道具
  • 鉄媒染液を作る手順
  • 鉄媒染液の保管方法
  • 鉄媒染液の使用期限

鉄媒染液作りに使う材料と道具

鉄釘と蓋付き瓶
濾過用の道具

鉄媒染剤を作るのに使う材料と道具は以下の通りです。

錆びた釘や鉄くずは一般的にご家庭にないと思いますので錆びた釘の作り方も紹介します。

  • 錆びた釘もしくは鉄くず
  • 蓋付き広口ガラス瓶
  • 保存用ガラス瓶
  • 空ペットボトル
  • コーヒーフィルター
  • 雪平鍋

鉄媒染液を作る手順

材料と道具がそろったら鉄媒染液を作りをはじめましょう。

まずは錆びた釘や鉄くずがない方のために錆びた釘の作り方を紹介します。

ホームセンターや100円均一でコーティングされていない鉄100%の釘を購入し以下の手順で錆びた釘を作りましょう。

錆びた釘の作り方
  1. 釘を酢に一晩漬ける
  2. 酢を捨てて釘を日向に置く
  3. 翌日には錆びた釘が完成

続いて、鉄媒染液の作り方を紹介します。

鉄媒染液の作り方

①錆びた鉄、水、酢を1:1:1の割合で鍋に入れる
②鍋の水分が半分くらいになるまで火で煮込む
③煮込んだ鍋が冷めたら瓶に移して2〜3日置く
④液が黒くなったらコーヒーフィルターでこして完成

鉄媒染液の保管方法

鉄媒染液の保管方法

鉄媒染液の保管場所は幼児の手の届かない、直射日光を避けた涼しい場所が適しています。

鉄媒染液の使用期限

鉄媒染液の使用期限は、1~2ヶ月、半年、半永久といったように草木染めの専門書やウェブサイトにより異なります。

私は先生から半永久的に使えると聞いています。鉄媒染液が少なくなったら2:1の酢と水を足して再利用しています。

鉄媒染液の色が薄くなったり、繊維が染まらなくなったら錆びた釘や鉄くずを用意してもう一度作り直します。

銅媒染液の作り方

銅媒染液の作り方では以下の4つを紹介します。

  • 銅媒染液を作るのに必要な材料と道具
  • 銅媒染液を作る手順
  • 銅媒染液の保管方法
  • 銅媒染液の使用期限

銅媒染液を作るのに必要な材料と道具

銅線と蓋付き瓶
濾過用の道具

銅媒染剤を作るのに使う道具は以下の通りです。

  • 銅線
  • 蓋付き広口ガラス瓶
  • 保存用ガラス瓶
  • 空ペットボトル
  • コーヒーフィルター

銅媒染液を作る手順

①銅線を瓶に入れ酢と水を1:1の割合で銅線の2/3が浸かる量入れる

※銅線が空気に触れる状態が大事

②銅線に緑青がつくのを待つ(2〜3日ほど)

③緑青がついたら瓶を振って混ぜる(1週間ほど繰り返す)

④布やコーヒーフィルターで瓶の液をこして完成

銅媒染液の保管方法

銅媒染液の保管場所は幼児の手の届かない直射日光を避けた涼しい場所が適しています。

銅媒染剤の使用期限

銅媒染液を使い切る期間は、1~2ヶ月、半年、半永久といった感じで草木染めの専門書やウェブサイトにより異なります。

私は先生から半永久的に使えると聞いています。銅媒染剤が少なくなったら1:1の酢と水を足して使っています。

銅媒染液の色が薄くなったり、繊維が染まらなくなったら銅線を用意してもう一度作り直します。

以上が鉄媒染液と同媒染液の作り方です。

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