自宅にある野菜で染色・染め物をする方法が知りたい人。子供の自由研究で草木染め・野菜染めをしたい人。
この記事では、お家にある野菜から染め液を作りハンカチや布、タオル、Tシャツなどを染める方法を紹介します。
この記事の概要
- 野菜染めの特徴について紹介します。
- 野菜染めで使う材料と道具を紹介します。
- 野菜染めのやり方(手順)を紹介します。
家で簡単に染め物をしたい人の参考になるよう野菜染めの概要と道具、材料のほか、具体的な手順を紹介します。
草木染めナビで紹介する野菜染めは危険な薬品を使用しないので子供の自由研究にもおすすめです。
それでは、どうぞ!
目次
野菜染めとは? 草木染めとの違いは?
野菜染めは、植物から色素を取り出して布や糸を染める自然な方法です。
草木染めとの違いは、色素を取り出す植物が草木ではなく野菜である点です。
野菜染めや草木染めでは、野菜や果物の皮のほか、葉、枝、コーヒー豆、カレー粉などを使って、美しい色を作り出します。
基本的な工程は以下の3つです。
- 染め液を作成する
- 素材を染める
- 色を定着させる(媒染)
野菜染めの魅力は、自然な色合いと多様性です。見た目通りの色に染まるものもあれば、化学反応によって全く新しい色に変わるものもあります。この多彩な色合いが、草木染めならではの魅力となっています。
野菜染めの材料と道具を紹介
野菜染めの材料と道具は全部で9つです。どれも最寄りのスーパーやネット通販で購入できるものです。
野菜染めの材料4つ
- 野菜や果物の皮
- 染める素材
- 無調整豆乳
- ミョウバン
野菜染めの道具5つ
- ゴム手袋
- 染液を作る鍋(ステンレスかホーロー加工)
- 媒染液をいれるボウル
- 水洗い用のバケツ
- お茶パック
野菜染めのやり方(手順)
野菜染めの具体的なやり方は全部で5ステップです。
冒頭で紹介した3つの工程に、①染める素材の下処理と⑤染めた素材を乾燥させるの2工程を追加しました。
この2工程をとばしても染め物は作れますが、せっかくなのでより良いものをつくるために追加しました。
①染める素材の下処理
- 染める素材の汚れや糊を落とすため、中性洗剤で洗う
- 豆乳と水を1対1で割り、20〜30分漬け込む
- 時間が来たら脱水する
豆乳に漬け込むのは野菜の色を染める素材につけるためです。詳しくはこちらの記事で解説しています。
②野菜で染め液をつくる
- 染める素材100gに対して約3Lの水を用意する
- お茶パックに野菜を入れて1時間ほど煮出す
お茶パックが小さくて野菜が入らない場合は、100円均一で売っている洗濯ネットや不織布を代用するといいです。
③野菜の染め液で染色する
- 染め液を40℃(お風呂の湯)くらいになったら素材を入れる
- 時々まぜながら20〜30分ほど煮出す
- 時間がきたら水で染め液を洗い落とします
濃く染めたい場合は上記の工程を繰り返してください。
染め液での染色と次の媒染は、草木染めでもっとも楽しい工程です。じっくり染め物の変化を楽しんでください!
染色の工程について詳しくはこちらの記事でも紹介しています。
④野菜染めの色を定着させる(媒染)
- 40〜50℃のお湯を作ります
- 水1Lに対して2gのミョウバンを溶かします
- 染めた素材の約30倍の重さの媒染液を作ります
- 染めた素材を20分ほど媒染液につけます
100gの素材(乾燥した状態)の場合、3Lの媒染液を作ります。
野菜染めで染めた素材の色を定着させるためにミョウバンで媒染する理由はこちらの記事で詳しく紹介しています。
⑤染めた素材を乾燥させる
染めた素材についた染料と媒染液をよく水荒いし、日陰で干します。
以上が野菜染めのやり方(手順)です。
野菜染めや草木染めにはいろいろなやり方があります。上記で紹介した手順やほかのサイトやブログ、本で紹介されているやり方を参考にいろんな方法を試してご自身の野菜染めスタイルを追求してみてください。
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